TOP2011年03月栄村 在宅介護再開、見通し立たず

 県北部地震発生から2週間が過ぎた。多くの村民が避難生活を続ける下水内郡栄村では、在宅介護を受けていたお年寄り約100人(避難指示がなかった秋山地区を除く)の半数が村外の介護施設や親族宅に身を寄せ、自宅に帰るめどが立っていない。村デイサービスセンターは断水で依然使えない。住民がヘルパー資格を取って近隣住民が介護を支える「げたばきヘルパー」などで知られる村の在宅介護支援も、地震の影響で先が見通せなくなっている。

 村は避難指示を出した後、認知症の症状が重かったり、寝たきりだったりで避難生活が困難なお年寄りを対象に、介護施設のショートステイサービス(短期入所)利用の意向を調査。25日までに18人が村内外の施設に短期入所し、約30人が村外の親族を頼って村を離れた。

 村内の特別養護老人ホーム「フランセーズ悠さかえ」に避難していた平滝地区の上倉京子さん(54)は避難指示解除翌日の22日から、義母きよさん(77)に同ホームで短期入所してもらうことにした。

 これまでは、ケアマネジャーに短期入所を勧められても「ずっとそばで見たい」と断ってきた。だが、地震前に利用していた村デイサービスセンターも利用できず、「自宅に戻っても、また余震があったら怖い。おばあちゃんを一人では連れ出せない」と、利用を決断した。

 村社会福祉協議会によると、地震前は約15世帯がホームヘルパーを利用し、在宅介護をしていた。が、再開したのは3世帯のみ。村の在宅介護支援を受けながら、お年寄りたちが住み慣れた家で家族とともに暮らせるようになるには、まだ時間がかかりそうだ。

 同社協の南雲恒子さん(58)は「村外に出たお年寄りが戻ってこられる日は、一体いつになるのだろうか」と心配している。

2011年3月27日掲載

災害用掲示板(安否確認)