TOP2011年03月復興に向け情報発信 栄村に移住4年の大学准教授

 京都精華大(京都市)の准教授で下水内郡栄村に住む松尾真(まこと)さん(60)が、県北部地震の被害状況や復興に向けた動きを電子メールやブログで県内外に発信している。調査で村を訪れ始めて7年、移り住んで4年。支え合いで成り立つ村の暮らしや豊かな自然を維持したい、との思いで復興に関わろうとしている。

 環境政策が専門の松尾さんは2004年、平成の大合併への対応を調べようと栄村を訪れ、住民のつながりの強さに引かれて07年に移り住んだ。週1、2日、講義で京都に通う生活を送っていた。

 松尾さんは、村内では有志と村内産のコメを販売したり、村内のツアーを企画したりするNPO法人を設立。被災直後から、コメの購入者やツアーに参加したことがある人から安否を尋ねるメールが相次ぎ、メールとブログで情報発信を始めた。毎日発信するメールの送り先は約130人に上っている。

 大学には当分出勤できないと伝え、昼は復興支援ボランティア受け入れ組織のスタッフとして活動。A4判の用紙に換算して1件6、7枚にはなるメールなどは夜間に執筆している。

 松尾さんは、点在する集落ごとに住民が水田や水路を維持する栄村では、再生のために集落単位の復興が不可欠と考える。23日のメールでは「家を失ったお年寄り用の集合住宅が集落ごとに必要」と提言。「向こう1、2年は大変だが、今踏ん張れば100年、200年先まで続く地域が確立できるはずだ」と話している。

 ブログはNPO法人「栄村ネットワーク」のホームページから閲覧できる。

2011年3月28日掲載

災害用掲示板(安否確認)