TOP2011年03月森宮野原駅の復旧待つ 県内最北端の駅、心痛める栄村民

 県北部地震で、下水内郡栄村のJR飯山線森宮野原駅が損壊したことに、村民が心を痛めている。村役場に近く、通学や通院に利用され、豪雪地帯の象徴的な駅として鉄道ファンにも知られる。「日本最高積雪地点」の標柱は無事で、「せめてもの救い」との声もあるが、復旧のめどは立っておらず、村民は早期の運転再開を待ち望んでいる。


 同駅は1925(大正14)年に開業した県最北端の駅。名称は、同村森地区と、隣接する新潟県津南町の宮野原地区に由来する。一日乗降客数は170人(2009年度)。ホームから見える場所に「積雪七・八五メートル昭和二十年二月十二日記録日本最高積雪地点」と書かれた標柱が立つ。高さは積雪記録と同じだ。


 今回の地震でホームのコンクリートが崩れ、ホーム上の電柱も傾いた。駅前の道路も数メートルにわたってくぼんだり亀裂が入ったりした。


 駅近くで電器店を営む斉藤竜男さん(67)は「駅は人が行き交う村のシンボル。この駅で各地につながっているという安心感もある」。それだけに、地震後は静まり返った駅を見るたびに寂しく思う。


 ただ、観光客や鉄道ファンが写真を撮ることも多い標柱は傾くこともなかった。村内の観光施設で働く斉藤貞子さん(56)=栄村中条=は「村の人たちが大雪に耐えながら頑張っていることを伝える大切なシンボル。折れたりしなくてほっとした」と話す。


 JR東日本長野支社によると、飯山線は森宮野原-横倉(栄村)間で地盤が流出し、3カ所で計約180メートルの線路が宙に浮いた状態。戸狩野沢温泉(飯山市)-十日町(新潟県)間で運転を見合わせ、代替バスを運行している。


 同支社はできるだけ早い運転再開を目指し、復旧工事に向けた調査、点検を進めている。しかし、積雪が多く、重機が線路まで入れないことなどから工事開始のめどは立っていないという。

2011年3月26日掲載

災害用掲示板(安否確認)