TOP2011年08月栄村の3人「災害関連死」 避難生活が原因

 下水内郡栄村は11日、3月12日の県北部地震後に亡くなった村民3人を、同地震の「災害関連死」と認定した。避難生活で生じたストレスや過労が原因で亡くなったと判断した。同地震では直接の死者はゼロで、災害関連死の認定も初めて。

 村は「個人が特定される恐れがある」とし、3人の死亡時の状況などは明らかにしていない。

 村関係者によると、3人は90代の男性1人と70代の女性2人。「災害関連死に当たるのではないか」との指摘を受け、村が状況を調べていた。弁護士、医師、村保健師の7人で構成する村災害弔慰金支給審査委員会を同日開き、認定した。村条例に基づき、亡くなった人が世帯主の場合は500万円、世帯主以外の場合は250万円の災害弔慰金を遺族に支払う。

 認定された70代の女性の夫(78)によると、この女性は亡くなった当時77歳。3月に村内の避難所の便所で倒れているのが見つかり、飯山市内の病院に運ばれたが、意識が戻らないまま5月に亡くなった。女性は避難後に血圧が上がっており、男性は医師から避難所暮らしのストレスが原因とみられる―と説明を受けたという。

 女性は、雪解け後に山菜採りに行く準備をしていたという。夫は取材に「避難指示が出たので避難せざるを得なかった。地震がなければ今も元気なはずだと思うと悲しく、地震が憎らしい。ただ、地震が原因だと認めてもらい、少し落ち着いた」と話した。

 一方、90代の男性の近所の人によると、この男性は一人暮らし。避難所で体調を崩し、村外の親類宅に引き取られたが3月下旬に亡くなった。

 島田茂樹村長は11日、「地震で亡くなった方にお見舞いを申し上げます」と話した。

2011年8月12日掲載

災害用掲示板(安否確認)