TOP2012年03月復興祈るお地蔵さん 被災地の松で制作、善光寺で開眼法要

 善光寺(長野市)は7日、岩手県陸前高田市の人たちと協力し、東日本大震災で津波被害を受けた同市の景勝地「高田松原」の松の倒木で作った地蔵菩薩(ぼさつ)像の開眼法要を本堂で行った。同市の関係者も参列。犠牲者の鎮魂や被災地復興を祈った。

 参列者が見守る中、同寺住職の小松玄澄(げんちょう)・大勧進貫主(かんす)と鷹司誓玉(たかつかさせいぎょく)・大本願上人、一山の僧侶が般若心経を唱えた。菩薩像は親子の計4体で、高さ約70センチ、約50センチの像が2体ずつ。大震災から1年となる11日まで本堂で拝観できる。その後3体は同市の普門寺に、1体は善光寺に安置する。

 高田松原は約7万本の松があったが、津波でほぼ全て倒された。善光寺は昨年夏、この松を使った木札を販売。売上金を同市に寄付した縁で、菩薩像の制作が決まった。

 同市の住民らが「陸前高田お地蔵制作に協力する会」を結成。東京芸大大学院の研究室所属の助手や学生が制作した。製材を担い、この日参列した同会副会長の村上富夫さん(64)は「いい顔のお地蔵さんになった。地蔵堂を建てて安置すれば、地元の人の気持ちも落ち着くと思う」と話していた。

2012年3月 8日掲載

災害用掲示板(安否確認)