TOP2012年09月肉牛から7月検出のセシウム 長野の牧草が原因の可能性

 県産肉牛の全頭検査で7月、長野市で飼育されていた2頭の牛の肉から最大で1キログラム当たり39ベクレルの放射性セシウムを検出したことについて、食肉処理の直前に放牧されていた同市内の公共牧場の牧草が原因だった可能性が高いことが11日、県農政部の調査で分かった。同部は6月に実施した検査で、同じ公共牧場で採取した牧草から同28ベクレルのセシウムを検出しており、2頭が食べた牧草にセシウムがたまっていたとみている。

 放射性セシウムが検出された2頭は繁殖用の黒毛和種の雌で、市内の農家が出荷前の約1カ月半、公共牧場に預けて放牧していた。同部は農家が牛に与えていた配合飼料と、飲み水に使った近くの沢の水を調べたが、放射性セシウムは検出されなかった。

 同部は、公共牧場の牧草から検出した放射性セシウムは国の基準値(牛に与える場合は1キログラム当たり100ベクレル)を下回っているとして、放牧の制限や禁止はしていないが、牧場の管理運営者が利用している農家に対して文書で注意を促したという。

 同部は、県内の農家は通常、肉牛として出荷するために放牧することはないとして、「他の肉牛に問題はないと考えている」としている。

2012年9月12日掲載

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