TOP2018年10月富士見の鹿、基準超セシウム 県の「全頭検査」開始後、初

 県林務部は25日、諏訪郡富士見町で捕獲された雌のニホンジカ1頭の肉から、食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える120ベクレル(1キロ当たり)の放射性セシウム137を検出したと発表した。県は昨年12月から同町で捕獲され、出荷される鹿肉を調べる「全頭検査」を続けており、基準値を超えたのは初めて。問題の肉は廃棄し、基準値未満で安全が確認された肉の出荷を続ける。

 林務部によると、問題の鹿は今月13日に八ケ岳連峰南端の編笠山(2524メートル)西麓で捕獲された。昨年11月に基準値超えが判明し、全頭検査実施のきっかけになった鹿1頭も編笠山で捕獲されたが、捕獲場所と基準値超えの関係は不明という。

 昨年11月の基準値超えを受け、政府の原子力災害対策本部は同12月7日、同町で捕獲された鹿の肉の出荷を制限するよう県に指示。県が同日、全頭検査を条件に制限解除を申請したことから、検査で安全が確認された鹿肉は出荷できることになった。

 県は今月22日までに全頭検査で計285頭を調べ、基準値を超えたのは今回が初めて。残る284頭のうち、3頭はセシウムが検出されたものの、基準値未満だった。林務部は全頭検査を継続し、「安心安全な鹿肉の流通を担保する」としている。

 県内で捕獲された鹿の肉から基準値を超えるセシウムが検出されたのは3件目。

2018年10月26日掲載

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