TOP2019年03月菜の花で農地再生「進んでいる」 南相馬での活動、伊那でNPO報告
南相馬市での農地再生の現状を説明する神野さん=10日、伊那市

 東京電力福島第1原発事故から8年を迎えるのを前に、県内で10日、上伊那地方の有志らでつくるNPO法人チェルノブイリ救援・中部(事務局・名古屋市)が、福島県南相馬市で行っている農地再生活動を報告した。長野市や松本市などでは、この日も脱原発を訴える市民グループによるデモ行進や講演会があった。

 同法人は2012年から、農地で菜の花を栽培し、放射性セシウムを吸い上げさせている。伊那市で開いた講演会で、理事の神野英樹さん(66)=名古屋市=は、土壌中のセシウムが減ったとし「除染は進んでいる」と説明。菜種を搾った油を、セシウムが検出されないことを確かめた上で販売しており、18年には南相馬市内に搾油所を新設したと報告した。

 理事長の原富男さん(65)=上伊那郡南箕輪村=は、セシウムを含んだ菜の花の茎の活用も念頭に、鶏ふんなどでバイオ燃料を作る構想を説明。「まだ開発段階だが、南相馬で実現できるよう取り組みたい」と話した。

 長野市では、「フクシマを忘れない!ひろげよう脱原発!3・10長野行動」と銘打ち、集会やパレードが行われた。集会では、原発事故後に福島県飯舘村から上水内郡信濃町に移住し、米作りに取り組む武蔵野大客員教授の内藤文隆さん(59)が「原発自体、コントロール不能と認識すべきだ」と訴えた。

 県民有志らの「脱原発信州ネットワーク・松本」は、トークイベントを松本市内で開いた。原発事故の国会事故調査委員会元委員で科学ジャーナリストの田中三彦さん(75)=茅野市=らが登壇。田中さんは、東電が目指す柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働について「長野も人ごとではなくなる。再稼働阻止へ声を上げてほしい」と呼び掛けた。

2019年3月11日掲載

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