TOP2019年03月お手紙がつなぐ縁深めよう 長野で交流会、ネットで懇談も
インターネット中継を通じ、陸前高田市の現状を聞いた交流会=9日、長野市

 東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の住民らに手紙を送る活動を続ける市民団体「被災地オテガミプロジェクト」(事務局・長野市)は9日、被災者らを招いて体験や思いを直接聞く交流会を長野市内で開いた。震災発生8年に合わせた初企画で、活動で芽生えた「つながり」をさらに深めた。

 約230人が参加。陸前高田市の自宅が全壊した専門学校生、菅野安納(あんな)さん(21)は漫画家を目指しており、震災で変わった地元の様子や心境を漫画にして配った。パネル討論では「心の傷が癒える時間はそれぞれ。長い目で見てほしい」と訴えた。

 ほかに母を津波で亡くした男性フォトジャーナリストや、震災時の女性団体リーダーが当時を振り返った。

 会場と陸前高田市をインターネット中継で結び、手紙で交流する人たちとも懇談した。海岸で再生を目指す松林の「雑草取りが大変」と聞き、会場から「今年も手伝いに行きます」との声が上がった。

 プロジェクトは2012年に県シニア大学OBらが開始。約5500通の手紙を陸前高田市に届けたり、松を植樹したりしてきた。代表の久保田洋一さん(77)=長野市=は「人と人とのつながりが根付いてこそ復興と言える。被災地に寄り添う交流をさらに広げたい」と話した。

2019年3月10日掲載

災害用掲示板(安否確認)