アートフラッグ 亡き娘の分も応援 松本の女性が贈る

SO米国選手団との交流会でアートフラッグを贈る立石さん

 松本市で24日開かれたスペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会の米選手団と市民の交流会で、市内の立石恵子さん(44)が応援旗「アートフラッグ」を贈った。重い障害があり10歳で他界した娘真理子さんを思い、地元の子どもや障害者と作った旗に「SOをきっかけに障害者の自己表現の場が広がってほしい」と願いを込めた。

 市内で1月にあったイベントで作った10枚のうち、2枚を選手団代表に手渡した。立石さんは「真理子もきっと、選手の皆さんに会いたかったと思います」と話した。

 真理子さんは5歳の時、ライターをいじっていて全身にやけどを負った。一時、心肺停止状態になり、知能と身体に障害が残った。入院生活の傍ら、病院に隣接する養護学校で絵や陶芸を学んだが、4年余り前、症状が悪化し亡くなった。

 立石さんは、フリーマーケットを企画する市民団体を主宰。収益を福祉団体に寄付したり、授産施設の出店を無料にしたりしている。「国籍が異なる人、障害がある人、どんな人も一緒にいて、それが普通という社会になって」と立石さん。大会中は競技会場で真理子さんの分まで選手たちを応援するつもりだ。

(2005年2月25日 信濃毎日新聞掲載)