スペシャルオリンピックス冬季世界大会・長野
大会・競技データ
ルール紹介
●ディビジョニングと不正防止規則 〜 力量の近い選手同士
 個々の選手が持てる力を最大限発揮するには力量の近い選手同士で競うのが最適、との考えに基づき、大会では年齢、性別、能力などが似かよった選手を同じグループにして、レースや試合を行う。このグループを「ディビジョン」、グループ分けの過程を「ディビジョニング」と言う。

 個人競技の場合は、年齢、申告記録などが近い選手を1グループ8人以下のディビジョンに分けて予選を実施。その記録を基に、あらためてディビジョンを組み直して決勝を行う=図。チーム競技の場合は、予選では短時間のゲームでチームの力量を測り、決勝の対戦を決める。

 予選落ちはなく、決勝で1位から3位になった選手にそれぞれ金、銀、銅メダルを授与。4位以下はリボンで表彰する。

 自分の実力より低いディビジョンに入れば決勝でメダルを取りやすくなるが、それを目的に予選で力を抜くことは不正行為になる。ほかの競技規則に違反して失格になったとしても表彰されるが、不正防止規則に違反して失格になった選手は、リボンも授与されない。
●世界大会参加資格 〜 日常的な活動参加で
 SOは、スポーツを通じて知的障害者の身体能力を伸ばすと同時に、社会参加の機会を広げることが活動の目的だ。大会は日常活動の成果を披露し、交流する場という位置付け。このため、日常的にSOの活動に参加していなければ大会に出場できない。

 大会には地区大会、国内大会(ナショナルゲーム)、世界大会(ワールドゲーム)がある。世界大会に出場する選手は国内大会の出場選手から選ばれる。国内大会の決勝各ディビジョンで1位になった選手に優先権があり、その合計人数が出場枠を超える場合は抽選。枠に満たない場合は、2位の選手から選ばれる。

 国際規則では8歳から大会に参加できる。ただ、大会期間中とその前後は家族と離れて生活するため、それが可能な体力や適応力のあることも選考基準になる。SO日本は2005年長野大会の選手選考で、義務教育終了年齢以上―という基準を設けた。
●ユニファイド 〜 チームを組みやすく
 チームやペアで行う競技は、知的障害のない人が知的障害のある選手と組むパートナーとして出場することができる。混成チームを「ユニファイドスポーツチーム」と呼ぶ。参加者数を増やしてチームを組みやすくするとともに、障害のない人に活動の輪を広げることから生まれた独自の仕組みだ。知的障害がなく、行動障害、情緒障害のある人の場合も、選手としては大会に参加できないが、パートナーとしての参加は可能だ。

 冬季大会では、フロアホッケーとフィギュアスケートのペア、アイスダンスに、ユニファイドがある。全員の技能、年齢が近いチーム編成にし、混成チーム同士が対戦する。フロアホッケー(6人制)の場合、コート内にいるパートナー数は3人以下と限定される。

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