信濃毎日新聞ニュース特集

2018 長野県知事選

若者参加へ広がる動き QRコード 高校に立会人を依頼

2018年06月09日(土)


松本市選管がチラシに付けたQRコード(右下)とスマートフォンに表示された受け付け画面

 任期満了に伴う7月19日告示、8月5日投開票の知事選に向けて、県内の市町村選挙管理委員会が若者らに選挙を身近に感じてもらおうと新たな試みを始めている。松本市では、高校生から期日前投票の投票立会人を募集するチラシに初めて2次元バーコード(QRコード)を記載した。多くの生徒が持つスマートフォンで気軽に応募できるようにする狙い。申し込みを受けた全13人中11人がQRコードからの応募で、担当者は手応えを感じている。
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 選挙権が18歳以上に引き下げられてから初めて行う知事選。松本市は4月、松本地方の19高校に配布したチラシに「高校生が市役所に電話して申し込むのは抵抗がある」としてQRコードを記載した。スマートフォンのカメラをかざすと受け付け画面が表示され、名前や生年月日、希望する期日前投票所などを記入して申し込む仕組みだ。市選管の寺岡稔高事務局長は「結果として高校生の政治や選挙への関心を高めることにつながればうれしい」と話す。

 長野市は市立長野高校に期日前投票の立会人を依頼する。市内の大学、短大生の立会人は従来も募集していたが、高校生に頼むのは初めて。18歳以上の3年生を対象に募集し、既に10人ほどが応じた。中心市街地の「権堂イーストプラザ」に8月3、4日に設ける期日前投票所などで務めてもらう見通し。

 安曇野市は2016年の参院選で市内1高校の生徒に立会人を務めてもらったが、知事選では市内全4高校に広げて募っている。

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 知事選では、投票しやすいように中心市街地の商業施設や公共施設などに投票所を設ける例も増える。短大キャンパスに1日限定で設ける計画もある。

 松本市は昨年9月に市中心部に開業した県内最大級の大型商業施設「イオンモール松本」に隣接する市勤労者福祉センターに7月27、28、29日の3日間、期日前投票所を試験的に設ける。同商業施設は高校生ら若者や家族連れをはじめ多くの集客があり、立ち寄ってもらうことで投票率アップを期待している。

 知事選に合わせ県議補選岡谷市・諏訪郡下諏訪町区(欠員1)が行われる岡谷市は8日、大型商業施設「レイクウォーク岡谷」に期日前投票所を設けると発表した。市役所以外の期日前投票所開設は初めて。県議補選が7月27日に告示された後の同29、30日に1階催事場に設ける。市選管は「18歳未満も投票所を目にして選挙への関心を高める機会にしたい」と期待する。

 引き続き中野市や上田市、下伊那郡高森町なども商業施設に期日前投票所を設ける。

 一方、飯田市は10代の投票率向上を目指し、飯田女子短大(飯田市)に期日前投票所を設ける。国政選挙などで投票率の低さが目立つ「19歳」の投票を促す狙いだ。県選管や県内各大学・短大によると、県内キャンパスへの期日前投票所設置は初めて。

 全学集会のある7月25日、学生玄関の出入り口付近に投票箱を置き、正午から午後3時まで投票できる。対象となる学生は在籍531人のうちの半分弱。教職員や一般市民も投票できる。