信濃毎日新聞ニュース特集

2018 長野県知事選

人口流出対策など政策や主張を訴え 長野で公開討論会

2018年07月17日(火)


阿部守一氏と金井忠一氏が意見を交わした公開討論会=16日、長野市生涯学習センター

 19日告示、8月5日投開票の知事選で、立候補予定者2氏による公開討論会が16日、長野市生涯学習センターで開かれた。現職で2期目の阿部守一氏(57)と、新人で元上田市議の金井忠一氏(68)が出席。人口流出対策や結婚・子育て支援、高齢化社会などをテーマに、それぞれの政策や主張を訴えた。
 両氏による公開討論会はこれが初めて。日本青年会議所長野ブロック協議会が主催し、約120人が耳を傾けた。
 県外への人口流出について、阿部氏は若者や子育て、高齢者など「世代ごとにきめ細かい対応を考える必要がある」と指摘。「県内に学ぶ場がないから(県外へ)出て行かざるを得ない若者が少なくなるよう、学びの場を整備していきたい」と述べた。
 金井氏は「若い世代が安心して結婚し家庭を持てるよう、安定した雇用と収入の確保が大事」と強調。若者に魅力のあるまちづくりに向け、「大人の感覚で進めるのではなく、まず若者の声を聞かなければならない」とした。
 結婚・子育て支援を巡り、阿部氏は、経済的な理由から結婚をためらう若者もいるとして「産業の生産性を上げることで所得が増えるよう、県の産業政策全体の中で意識していく」と説明した。
 金井氏は、助産所の開設など産科医療体制の強化のほか、子育ての孤立化を防ぐため、「発達相談、児童相談への対応や、児童相談所の態勢を強化する」とした。
 高齢化社会への対応については、阿部氏は、健康長寿県として「超高齢社会でも安心して暮らせる社会のモデルをつくりたい」と主張した。金井氏は、買い物難民対策として「地区単位の移動販売についても考えなければ解決できない」と指摘した。
 主催者側は県内の高校生へのアンケートなどを踏まえ、討論のテーマを設定した。