信濃毎日新聞ニュース特集

2018 長野県知事選

候補の横顔 [金井忠一さん]

2018年07月20日(金)


<苦労が報われる社会、目指し>


 「立場の弱い人にこそ、光を当てる政治が必要だ」。格差是正や貧困解消のため、長年にわたって生活困窮者の相談や解決に携わってきた経験を生かし、「県民に寄り添う温かい県政」を目指す。
 上田市下室賀で養蚕やコメ作りをする農家の長男として生まれた。6歳の時に父親を交通事故で亡くし、農作業を手伝いながら上田東高校を卒業した。女手一つで子ども3人を育ててくれた母親の姿を思い起こし、「一人一人の苦労が報われる社会の実現」が政治を志した原点だ。
 同市職員として25年間勤務後、「もっと市民の役に立ちたい」と1995年の市議選に出馬、初当選した。その頃から貧困や病気で困窮している住民の生活相談に乗り、支援機関にも結び付けてきた。これまでの相談数は3千件を超すとし、知事選公約も「教育予算のオール無償化」など貧困対策に重点を置く。
 19歳の夏、原水爆禁止世界大会に参加したのを機に共産党に入党した。「平和を希求する党の一員であることは誇りだ」と胸を張るが、「共産党以外の支持者や私を嫌いな人を含めた『200万県民』の知事になる」と考え、無所属で立候補した。
 名前の本来の読みは「ただかず」。裏表のない性格から「ちゅうちゃん」の愛称で親しまれる。県選管へも「ちゅういち」で届け出た。「すぐ頭に来る」のは短所と自身も認め、言葉選びには気を付けているという。
 趣味は絵画鑑賞で「絵を見ると心が安らぐ」。子ども3人は独立し、6人の孫の成長が楽しみ。上田市国分の自宅で妻(69)と暮らし、最近、保健所から引き取った犬が家族に仲間入りした。


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