信濃毎日新聞ニュース特集

2018 長野県知事選

候補の横顔 [阿部守一さん]

2018年07月20日(金)


<信州愛、県政の仕事を誇りに>


 「県政の仕事ができるのは大変うれしく、誇り」。真面目な性格と仕事好きは自他共に認めるところ。政治家を目指したのではなく、長野県知事を志した―と信州への愛を語り、「前向きで勤勉な県民と、真の地方自治を実現したい」と3選に意欲を燃やす。
 東京都国立市で育った。東京大卒業後の1984(昭和59)年、自治省(現総務省)に入省。山口、岩手、神奈川、愛媛県に出向して地方行政を学んだ。2001年1月、田中康夫知事の下で県企画局長になり、同年10月から副知事を務めた。
 県組織や県議会と対立した田中氏とは溝も生じ、04年、任期を残して副知事を退任。「県政に深くコミット(関わる)しながら、志半ばで去らざるを得なかった」との思いが、10年に知事として長野に戻る原動力になった。
 高校時代には挫折も経験した。私立高の1年時、学校になじめず退学し、都立高に入り直した。この時感じた「一度レールを外れると生きづらいのが日本社会」との思いは、公約に掲げる「多様な学びの場創出」といった目指す政策にもつながっている。
 長所は「人の話をよく聞く」と自己分析する。重視している県民との対話では、県の仕事に生かすヒントを会話から見いだす。半面、「結果を求め過ぎて気が短いところも」。県組織の運営では自重する場面もあるという。
 趣味はまち歩きだが、知事になってからは「なかなか休める時がない」。14年の知事選後に完成した小諸市塩野の自宅近くの農道を歩き、好きな空を眺めてぼうっとする瞬間が数少ない息抜きだ。家族は妻(56)と海外留学中の15歳の長男。


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