信濃毎日新聞ニュース特集

2018 長野県知事選

政党・団体、支援本格化 阿部氏陣営/金井氏陣営

2018年07月20日(金)

 共産党を除く与野党が相乗りする現職の阿部守一氏に、同党が支援する新人の金井忠一氏が挑む今回の知事選は、2014年の前回選と同じ構図だ。阿部氏陣営は前回選に続き、市町村長有志や経済、労働など各種団体を含めた「オール与党」的な支援態勢を構築。一方、金井氏陣営は阿部氏陣営を「翼賛体制だ」と批判を強め、対決姿勢を前面に打ち出している。
 前回選で与野党7党の推薦を受けた阿部氏を、今回も自民、立憲民主、国民民主、公明、社民の5党が推薦。「各政党から力強いご推薦を頂いているが、県民一人一人を含めた手作り選挙で戦っていきたい」。長野市内のホテルで開いた出陣式で、羽田健一郎選対本部長(小県郡長和町長)は、選挙戦では政党色を抑える方針を強調した。
 出陣式では、自民党県連の後藤茂之会長(衆院4区)、国民民主党県連の羽田雄一郎代表(参院県区)、公明党県本部の太田昌孝代表(衆院比例北陸信越)、自民党の務台俊介氏(同)、無所属の井出庸生氏(衆院3区)が順番にあいさつ。東北信地方を中心に市町村長や県議も数多く出席した。陣営幹部は「翼賛的という見方は確かにあるが、安定した県政を求めていることの表れ」とする。
 一方、共産党が推薦し、党県委員会や県労連などでつくる「明るい県政をつくる県民の会」が支援する金井氏の陣営。長野市のJR長野駅前で開いた出発式では、支援者が阿部県政とともに、安倍政権への対決姿勢を示すため、「アベ政治NO!」と書かれた横断幕を掲げた。共産党の志位和夫委員長は「金井候補の勝利で、安倍政治の暴走と、9条改憲を許さない県民の意思を示そう」とのメッセージを寄せた。
 応援演説した同党の山口典久県議(長野市)は、阿部氏陣営を「オール与党」態勢と指摘し、「県民の姿を見ようともしていない」と批判。「県民の会」の細尾俊彦代表委員(県労連議長)は不祥事が続く国政に触れ「国民の怒りを結集しよう」と述べ、安倍政権に批判的な層への浸透も図りたい考えを強調した。