信濃毎日新聞ニュース特集

2018 長野県知事選

炎天下の舌戦、体調気遣い 両陣営、水分や栄養・服装余念なく

2018年07月21日(土)

 猛烈な暑さの中で始まった知事選(8月5日投開票)は20日、選挙戦2日目を迎えた。県内各地で熱中症の症状を訴える人が続出しているだけに、立候補した現新2人の陣営は、遊説スタッフらの暑さ対策に余念がない。酷暑の舌戦―。街頭演説などに集まる有権者の負担も大きく、陣営側は安全確保に気を使っている。
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 「暑い中、長い演説をしてしまい恐縮です」。20日午後0時半ごろ、下伊那郡阿南町の企業駐車場に立った現職の阿部守一さん(57)は街頭演説をこう締めくくり、建物の陰で聞いていた有権者の体調を気遣った。
 陣営は、炎天下の街頭演説会場で有権者を待たせないよう、選挙カーを時間通り運行するよう徹底している。力が入ると演説は延びがちだが、「できるだけ短く、心を伝えるようお願いしている」(陣営スタッフ)。
 「お越しいただける際はくれぐれも水持参等、暑さ対策を万全にお願いします」。陣営は20日、ホームページの街頭演説日程の欄に急きょ、注意の文面を掲載した。
 暑さ対策はスタッフ側にも欠かせない。選挙カーのクーラーボックスには、スポーツドリンクやお茶のペットボトルがぎっしり。塩あめや梅干しで頻繁にミネラルを摂取する。阿部さんも「小まめな水分補給を心掛けている」とし、昼食後にはスタッフから冷感スプレーを背中に吹き付けてもらった。
 「日陰にいないと頭がくらくらしちゃうよ」。新人の金井忠一さん(68)は20日午後2時40分ごろ、飯田市内の大型店前での街頭演説で集まった有権者の体調を気遣った。スタッフに指示し、有権者が日陰で聞くことができるよう選挙カーの位置を変更。約20分間、演説を続けた。
 陣営は街頭演説による訴えの浸透を重視しており、「木陰や日陰があり、有権者が座って聞くことができる場所」(陣営幹部)を会場に選ぶよう心掛けている。地元のスタッフを通じて「腰掛けの持ち込みも呼び掛けた」という。
 選挙カーは、拡声器の使用でバッテリーが消耗するため、冷房が使えない。クーラーボックスで飲み物を冷やし、コンビニエンスストアで小まめに水分を補給する。スタッフには、速乾性や通気性に優れた素材のポロシャツを用意した。
 炎天下でも帽子はかぶらないとする金井さん。昼食後は冷房の効いた部屋で30分余は昼寝しており、「ちゃんと食べて寝るのが一番の暑さ対策」と話している。