信濃毎日新聞ニュース特集

2018 長野県知事選

期日前投票所が「出張」 中野市選管、5カ所の集落

2018年07月31日(火)


太子堂に設けられた期日前出張投票所で投票を終えた住民たち

 中野市選挙管理委員会は30日、5日投開票の県知事選で、当日の投票所からおおむね3キロ以上離れている梨久保、涌井、親川、奥手山、大俣地区の5カ所の集落に「出張期日前投票所」を開設した。交通弱者対策として前回の知事選から導入。投票した高齢者からは、投票に参加できたという安堵(あんど)の声が聞かれた。
 「こりゃ珍しい」「元気かい」。会話をしながら高齢者2人が親川区の親川太子堂にやって来た。10畳ほどの室内には記載台と投票箱、選挙立会人ら4人がひしめいていた。「社会参加を実感できる」と投票を終えた市川サツ江さん(78)。知人女性(80)と軽自動車で投票に訪れた。
 梨久保地区の永江堤神社の集会所に設けられた投票所に来たのは畠山けさ代さん(77)。腰が悪くつえなしでは歩けず、最寄りのバス停まで行くのも苦労している。これまでの人生で、ほとんどの選挙で票を投じてきたという畠山さん。「今回も無事に投票できました」と話した。
 市選管によると、2005年に市と旧豊田村が合併し、35あった投票所を23に減らした。コスト削減が狙いだったが、近年は投票率の低下が課題となっている。5地区は19〜89世帯、人口33〜273人と小さく、期日前投票者数も計100人ほど。市選管は「有権者全体からするとわずかだが、今後の高齢化を見据えると大切な取り組み」とする。