信濃毎日新聞ニュース特集

2018 長野県知事選

阿部守一氏 地域課題吸い上げられた

2018年08月05日(日)

 「若い人が元気になれる長野県にしていきたい」。阿部氏は午後6時前、松本市の中心市街地で20代女性に話し掛けた。遊説を終えて長野市鶴賀上千歳町の選挙事務所に戻った午後8時半すぎ、「特に全県に共通する若者の減少という課題は頭に刻まれた」と選挙戦を振り返った。
 選挙中は2期8年の実績とともに、4月にスタートした県政運営指針「県総合5か年計画」の着実な推進を訴えた。政策面では「子どもや若者が希望を持てる県」「安心して暮らし続けられる県」「産業の振興」との「三つの方向性」を繰り返し説明。5か年計画で最重点に据えた「学びの県づくり」を軸に、子育てや結婚支援、医療・福祉や災害対策の充実を掲げた。
 前回選と同様、共産党を除く主要な与野党の推薦を受けた。しかし、政党色を出すことは極力回避。「手作りの選挙」にこだわった。多くの街頭演説や集会を「『オール与党』ではなく、私は県民党」との主張で締めくくり、「転換」を掲げた対立候補を意識する様子も見せた。猛暑の中、論点に浮上した学校へのエアコン設置推進も「公約に盛り込んでいる」と強調した。
 連日10カ所前後で街頭演説をこなし、「平成の大合併」前の旧119市町村を回るとの目標は3日夕に達成。同日の伊那市内の演説では、感極まって声を震わせる場面も。地域課題を吸い上げられた―と手応えを語った。羽田健一郎選対本部長(小県郡長和町長)は「県民目線の対話姿勢を貫き、真面目さ、誠実さが伝わったと思う。3期目も任せようと思ってもらえたのではないか」と述べた。