日本−韓国 第8エンドでギブアップし握手を交わすSC軽井沢クの清水(右から3人目)、両角友(同4人目)、両角公(左端)=江陵
韓国に敗れて1次リーグ敗退が決まり、涙をぬぐうSC軽井沢クの(左から)山口、平田、長岡コーチ=江陵

SC軽井沢ク、4強逃す 20年ぶりの挑戦に幕

201802/22

 日本男子として1998年長野冬季五輪以来、20年ぶりの五輪に臨んだカーリング日本代表のSC軽井沢クラブは平昌(ピョンチャン)冬季五輪第13日の21日、1次リーグ最終戦で韓国に4―10で敗れた。通算4勝5敗で8位となり、4強による準決勝進出はならなかった。
 SC軽井沢クは韓国戦に勝てば準決勝進出決定戦に進める状況だったが、序盤から精彩を欠き、同点の第6エンドに4失点して突き放された。
 長野五輪でカーリング競技会場となった北佐久郡軽井沢町出身のスキップ両角友佑(33)を中心に2005年に発足したSC軽井沢クは、17年の日本選手権で史上初の5連覇を達成。16、17年の世界選手権の成績で日本の五輪出場枠を獲得した。長野五輪は開催国枠での出場だったため、今回は日本男子が初めて自力で出場権を得て臨んだ五輪だった。
     ◇
 2005年に発足し、初めて五輪舞台を踏んだSC軽井沢クラブ。準決勝には進めなかったが、発足当初から指導を続けてきた長岡はと美コーチは「男子カーリングのスタートかなと思っている」と、SC軽井沢クが平昌五輪に挑んだ意義を強調する。
 女子が1998年長野五輪から6大会連続出場しているのに対し、男子は長野五輪を最後に五輪舞台から遠ざかっていた。男女で認知度の差が次第に拡大し、SC軽井沢クの選手たちは「カーリングには男子もあるのか」と問い掛けられることもあったという。
 スキップ両角友は「(実力も)男子は世界に置いていかれたままになっていた」と指摘する。SC軽井沢クは、パシフィック・アジア選手権で日本の世界選手権出場枠を獲得し、日本選手権を制して日本代表として世界選手権に出場する経験を繰り返し、6度目の世界選手権となった昨季、ようやく五輪出場枠獲得にこぎ着けた。
 男女の差は環境面でも大きい。女子は北佐久郡軽井沢町に活動拠点を置く中部電力、北海道銀行など、企業が活動を支援するチームが次々と誕生。一方、男子はSC軽井沢クのようにスポンサー企業を探して活動費を捻出し、ぎりぎりの資金で強化に取り組んでいるチームがほとんどだ。
 SC軽井沢クの選手も全員、仕事と競技を両立している。五輪出場決定後の数カ月間は、勤務先の協力で練習に専念できる態勢をつくることができたが、サード清水は「そうでなければ勝ち星は4勝より少なかった。五輪(で勝利)を目指すなら、環境は絶対に必要」と感じている。
 「これ(五輪出場)をきっかけに、カーリングを始めたいと思う子どもが増えたり、応援したいと考える企業が増えたりしてくれればいい」と両角友。だからこそ、「正直、もっとインパクトを残したかった」と本音を吐露する。「女子は(長野五輪から)20年かけて空気(環境)をつくってきた。僕たちも今回の1回で環境が変わるなんて一切思っていない。これからが大事」と考えている。