スノーボード女子ビッグエア決勝 1回目を終え観客に手を振る藤森由香。7位入賞した=22日、韓国・平昌

藤森完全燃焼7位 4度目五輪「本当にやり切った」

201802/22

 平昌冬季五輪第14日の22日、新種目のスノーボードの女子ビッグエアは12選手による決勝を実施し、冬季五輪での日本女子最年少メダルを狙った16歳の岩渕麗楽(キララクエストク)は4位だった。予選を2位で通過した藤森由香(31)=アルビレックス新潟・小県郡長和町出身=は7位、鬼塚雅(19)=星野リゾート=が8位だった。藤森は4度目の五輪で、2006年トリノ大会のスノーボードクロス7位に続き2度目の入賞となった。
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 19歳で初めて立った五輪の舞台。31歳になった藤森由香は、最後と決めた4度目の五輪で完全燃焼した。平昌五輪から採用されたスノーボード女子ビッグエア決勝。果敢にメダルに挑んだ最後の技は決められなかったが、「本当にやり切った」と晴れやかだった。
 決勝は3回行う演技のうち、異なる二つの技の最高点を合計して競う。藤森は1回目に、予選で決めた横2回転半の「バックサイド900」に成功。空中では両手で交互に板をつかむ「グラブ」を入れ、着地でもしっかりと立った。82・25点をマークし、1回目3位の好位置につけた。
 2、3回目に用意した技は、1回目と逆回転で踏み切り、縦回転も織り交ぜる「フロントサイドダブルコーク900」。藤森が「自分のできる最高の技」と話すとっておきで、練習では成功させていた。
 2回目は着地で尻もちをつく失敗で、最後の3回目。3位になった選手とは75・25点差で、より成功する確率の高い技に難易度を落としても「(決めれば)銅メダルに届いたかもしれない」と話す。それでも、「自分の滑りをしっかり見てもらいたい」。思いを曲げずに飛んだ技は、回転を制御できず着地で立てなかった。
 前回までの3大会はスノーボードクロスで五輪に臨んだ。3度目の14年ソチ大会は22位。成績には喜べなかったが、それまでの4年間で「たくさん努力した。納得するということはこれか」と実感できたことがうれしかった。15年に競技を転向し、平昌に向かった3年間も「一日一日努力して充実した時間だった」と後悔はなかった。
 これで五輪の舞台から退く。ただ、スノーボードから離れる気持ちはない。「スノーボードを楽しむ人たちと触れ合う時間を増やしたい。魅力を伝える活動をしたい」。4度の五輪で得た財産を、雪の上に返していくつもりだ。