ショートトラック女子3000メートルリレー予選を終え、悔しそうな表情を見せる菊池純礼選手(左)と菊池悠希選手=10日、江陵
スピードスケート女子3000メートルを終え観客に手を振る菊池彩花選手=10日、江陵

菊池姉妹 磨き合った力 そろって初戦

201802/11

 南佐久郡南相木村出身で、5人のうち3人が平昌(ピョンチャン)冬季五輪代表の"菊池姉妹"が10日、そろって五輪の初戦に臨んだ。スケート一家で育ち、時には支え合い、時にはお互いをライバル視することで切磋琢磨(せっさたくま)し、成長してきた姉妹。それぞれが特別な思いを持って大舞台を踏んだ。
 次女彩花選手(30)=富士急=はスピードスケートで2大会連続、三女悠希選手(27)=ANA=と五女純礼(すみれ)選手(22)=トヨタ自動車=はともにショートトラックで初の五輪代表となった。
 母親の初恵さん(55)が元国体選手だった影響で、5人全員が幼い頃からスケートに取り組んだ。今回は代表入りを逃したが、ショートトラックで2014年ソチ冬季五輪代表の四女萌水(もえみ)選手(25)=稲門ク=は「うちの家族はお互いに手厳しい。『やることをやらなければ駄目だよ』という空気」と話す。
 姉妹は子どもの頃、400メートルリンクのスピードスケートと、屋内で行うショートトラックを掛け持ちしていた。彩花選手はスピードスケートの大会で好成績を残しており、悠希選手は「姉(彩花選手)と比べられることが嫌でショートトラックを選んだ」。末っ子の純礼選手は「姉たちはみんなエリート選手。昔は、菊池姉妹の妹だと思われることが嫌だった」と振り返る。
 同じ競技に取り組む姉妹だからこそ生まれる葛藤の一方で、身近に強力なライバルがいたことは選手として成長する手助けになった。都内で美容師をする長女真里亜さん(32)を除く4人が社会人として競技の第一線で活躍する今では、お互いにアドバイスをする関係。彩花選手は昨年末、長野市エムウェーブであったスピードスケートの代表選考会で平昌五輪代表を決めた際、「(一足先に代表に決まっていた)妹たちの頑張りが励みになった」と笑顔で話した。
 この日、彩花選手は女子3000メートルで19位。女子3000メートルリレーの予選には悠希、純礼両選手が出場し、決勝進出は逃して5〜8位決定戦に回った。純礼選手は女子500メートル予選にも出場したが準々決勝に進めず、いずれも不本意な結果。3人はこの後も出場予定種目が残っており、12日には彩花選手が女子1500メートルに出場する。
 「平昌五輪では萌水の思いも背負って戦いたい」と話していた悠希選手は10日の競技を終え、「この悔しさを次のレースにぶつけたい」と話した。