9日の男子モーグル予選1回目を滑り終えた西伸幸。16位で12日の予選2回目に臨む=平昌

決勝進出懸け予選2回目へ 男子モーグルの西

201802/12

 フリースタイルスキー男子モーグルの西伸幸(マンマーノフーズ・白馬高出)が12日、決勝進出を懸けて予選2回目に臨む。9日の予選1回目は思うように得点が伸びず、16位と不本意な結果だった。過去2度の五輪で一度も予選敗退がない32歳は、自分の力を信じて勝負のレースに向かう。
 攻撃的で直線的な滑りが武器。「(見ている人を)圧倒させるような滑りで点数を取るタイプ」と自負する。しかし、予選1回目はスピードに乗り切れず滑走タイムは6番目。勢いのなさがエアにも影響し、高さが出せなかったエア点は21番目と苦戦した。
 2016年2月のワールドカップ(W杯)で、練習中に右膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負った。この時、既に30歳。「一瞬、引退するかもなっていうのは頭をよぎった」と振り返るが、すぐに気持ちを切り替えた。「旬が終わったかもしれない選手が、けがから復帰して五輪でメダルを取るという最高のストーリーが頭に浮かんだ」と、手術やリハビリを経て復帰するまでの1年間も下を向かなかった。
 川崎市生まれ。中学生の時にスキー場で見たモーグル選手の滑りに憧れ、白馬高に進んで競技に打ち込んだ。「先のことは何も考えていない。けがをしたことも含めて、この4年間が最高だったと思える滑りをしたい」。人生で最高の瞬間だと考えている五輪で、輝きを放てるか。