信濃毎日新聞ニュース特集

新型コロナウイルス

2020年4月15日

乳幼児の予防接種、感染が心配... 県小児科医会会長・竹内則夫医師に聞く 待ち時間は相談を 同時接種も活用

 乳児の新型コロナウイルス感染が13日、県内で初確認された。生後2カ月から始まる乳幼児期の定期接種を受けていいか悩む声が医療機関や保健センターに寄せられている。県小児科医会会長で竹内こども医院(長野市)院長の竹内則夫さん(64)にどう対応すべきか聞いた。

 ―保護者らは感染を心配し、なるべく外出を控えたい。予防接種で何度も医療機関に出掛けるのも不安だ。

 「事前に問い合わせて一般の診察患者と重ならないようにすると良い。重なる場合は車中などで待ち時間を過ごせないか相談してほしい。回数を減らすため可能な接種は同時に受けることを勧めたい」

 ―先送りはできないのか。

 「原則、決められた接種期に受けてほしい。特に1歳未満に接種するワクチンで防ぐ髄膜炎や百日ぜきなどはかかりやすく重症化しやすい。早く免疫を付ける必要がある。今秋から定期接種となるロタウイルスワクチンも胃腸炎の重症化を防ぐために有効だ。いまは任意だが、生後8カ月を過ぎると受けられない。早めの接種を検討してほしい」

 ―対象期間が長い予防接種はどうか。

 「日本脳炎は県内での発生報告が10年以上なく、発生例がある地域に行かないなら期間内で先送りもできる。一方、麻しん(はしか)は近年も国内で流行し、かかると怖い。1歳児が第1期となるMRワクチンは、早めに接種した方がいい。悩む時はかかりつけ医に相談してほしい」

 ―BCGワクチンが新型コロナウイルスの感染予防に効果があるとの話がある。

 「現時点で効果は分かっていない。BCG接種を希望しても、定期接種の対象である乳児が優先される。ワクチンを不足させないためだ」