信濃毎日新聞ニュース特集

2019参院選

参院選有力な公示日まで2カ月 憲法、どう考える 県区立候補予定の4氏に聞く

2019年05月05日掲載

 安倍晋三首相が来年の改正憲法施行を目指す中、改憲の是非が参院選の主要争点になるのは必至。参院選県区へ立候補を予定する4氏に、憲法について考えを聞いた。

<小松氏 自衛隊明記理解できる>

 小松氏は、憲法9条について「平和主義の精神を示し象徴的な意味がある」とする。「9条にこだわらずに何らかの形で自衛隊を憲法に明記することは理解できる」と述べるにとどめる。参院選挙区の合区解消に向けた改憲を強調。「改憲を強引に推し進めると、かえって改憲が遠のく」として、丁寧な手続きを求める。「機運を高めるには、国会の憲法審査会が重要。野党も逃げずに審議に応じるべきだ」とする。

<羽田氏 政権の思惑は国防軍化>

 羽田氏は、戦争放棄などを掲げた現憲法を「平和の象徴」と評価する。安倍政権が目指す9条への自衛隊明記について「自衛隊は憲法違反でないから明記する必要はない。政権の思惑は自衛隊を国防軍にすることだ」と強調。自衛隊明記に教育の充実などを加えた4項目の自民党改憲案も「真の狙いは9条改正だ」とみる。首相主導の改憲に反対する一方、「国民が主導して改憲の必要性を議論することは否定しない」とする。

<長瀬氏 改憲でなく政治変える>

 長瀬氏は、安倍首相が目指す9条への自衛隊明記に対し「海外での自衛隊の武力行使が無制限となり、戦争する国づくりを進めることになる。戦力不保持と交戦権否認を定めた2項が維持されたとしても、空文化されてしまう」と強く反対する。一方で、現憲法が規定した男女平等は不十分にしか実現されていないとし「憲法を変えるのではなく、憲法を生かした社会を実現させるよう政治を変える必要がある」と主張する。

<斎藤氏 国民主権をより明確に>

 斎藤氏は、9条への自衛隊明記に対し「戦争放棄や戦力不保持を定める内容と矛盾する」と反対する。一方、象徴天皇制を定めた1条を見直す必要があると主張。「主権が国民にあることをより明確に位置付けるべきだ」とする。