信濃毎日新聞ニュース特集

2019参院選

参院選県区与野党対決へ 「打倒安倍政権」野党共闘の大義に

2019年05月30日掲載

 改選を迎える参院議員の任期満了が約2カ月後に迫る中、野党5党派は、長野県区での羽田氏への候補一本化にこぎつけた。2016年、民進党(当時)新人の杉尾秀哉氏(現立憲民主党県連代表)が自民党現職を破った前回参院選と比べ、一本化は約3カ月遅れた。

 一本化が遅れた全国的な背景には、今年は統一地方選と重なる12年に一度の「亥(い)年選挙」となったため、本格的な協議が統一選後となったことがある。この間、同じ旧民主党をルーツとする立民と国民民主は国会運営を巡る主導権争いで対立する局面もあった。

 また羽田氏が超党派の国会議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の副会長だったことも課題だった。市民団体や共産党支持者内で靖国参拝を疑問視する声がくすぶり、羽田氏は3月末に同会を脱会した。父で首相を務めた故・孜氏はもともと自民党出身で、羽田氏の支持基盤には保守層も多い。長瀬由希子氏の擁立を見送り、羽田氏支持に回ることに抵抗感を持つ共産党支持者もいる。

 「羽田さんが良い人か、悪い人かで選んでいない。安倍政治を終わらせるという大義が求められている」。29日、共産党県委員会が長野市内で開いた記者会見。鮎沢聡委員長は「打倒安倍政権」という大義の下の決断だった―と言い切った。

 一方、鮎沢氏は前回参院選以降、県組織レベルでの野党の関係は「深まっている」とし、「互いにリスペクト(尊敬)しながら共闘を発展させるために努力した」とする。今後の国政選挙でも野党で共闘していくことに意欲をにじませた。