信濃毎日新聞ニュース特集

2019参院選

与野党激突再び 県区1減、構図がらり 制度見直し・野党候補一本化...

2019年06月07日掲載

 2019年は4年ごとに春に実施される統一地方選と、3年ごとの夏の参院選が重なる12年に1度の「亥(い)年選挙」の年。前回の亥年に行われた07年以降の参院選を振り返った。県区は改選2議席だった13年までは主要政党が擁立した4、5人(諸派除く)が立候補。選挙制度の見直しで改選数1となった16年は2人(同)となり、半減。野党側が候補を一本化したことで選挙構図が様変わりした。

 07年参院選は、安倍晋三政権の自民党が惨敗した。野党の民主党が初めて参院第1党の座を獲得。衆参のねじれが生まれ、第1次安倍政権の求心力低下につながった。

 民主躍進の風を受けた羽田雄一郎氏が53万8千票余(得票率47・9%)を得てトップで3選。現在、自民党参院幹事長を務める吉田博美氏が30万1千票余(同26・8%)で再選した。

 野党が攻勢を強める中、安倍首相は体調不良も重なり退陣。09年衆院選で民主が大勝して政権交代が実現した。しかし、鳩山由紀夫内閣が政治とカネの問題などで退陣。後任の菅直人首相が臨んだ10年参院選で民主は大敗し、再び国会はねじれ状態に陥った。

 その10年参院選県区は、勢いに乗った自民の若林健太氏が29万3千票余(同26・4%)で初当選。鳩山内閣で防衛相を務めた民主の北沢俊美氏が僅差の次点で4選を決めた。

 野田佳彦首相は12年11月に衆院解散に踏み切ったが、民主は惨敗し、3年3カ月で政権から転落した。政権を奪還した第2次安倍内閣は「アベノミクス」を掲げ、経済優先の姿勢を強調し、現在まで続く長期政権を維持している。

 自民は13年参院選でも躍進。県区では自民・吉田氏が36万5千票余(同37・2%)で3選、民主・羽田氏が29万4千票余(同30・1%)で4選した。

 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての選挙となった16年参院選も、自民、公明が議席を伸ばした。安倍首相が目指す憲法改正に賛同する「改憲勢力」は、国会発議に必要な3分の2議席を確保した。

 一方、改選数1となった県区は、野党が初めて候補者を一本化して全国屈指の激戦に。民進党(当時)新人の杉尾秀哉氏(現立憲民主党県連代表)が57万4千票余(得票率52・5%)で初当選。再選を目指した自民の若林氏は49万9千票余(同45・7%)で及ばなかった。