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衆参3選挙自民「全敗」 参院県区は立民・羽田氏初当選

 菅義偉政権発足後、初の国政選挙となった衆参3選挙は25日投開票され、事実上の「与野党1対1」の対決構図となった参院県区補選(欠員1)は立憲民主党新人の羽田次郎氏(51)=共産、国民民主、社民推薦=が41万5千票余を獲得、自民党新人の小松裕氏(59)=公明推薦=に約9万票の差をつけて初当選した。参院広島選挙区再選挙も立民、国民民主、社民推薦で共産が支援する諸派新人が勝利し、自民が不戦敗を選択した衆院北海道2区補選は立民元職が議席を獲得。次期衆院選の前哨戦で自民は全敗を喫し、菅首相は政権運営に大きな痛手を負った。

 参院県区補選は、羽田氏の兄・雄一郎氏が昨年12月に新型コロナウイルスで急逝したことに伴い行われた。野党側は参院県区が改選1議席となった2016年、19年に続いて候補を統一して勝利した。県選管は28日に選挙会を開き、羽田氏の当選を決定する。任期は雄一郎氏の残任期間の25年7月28日まで。

 投票率は44・40%で、19年参院選(54・29%)を9・89ポイント下回った。補選を含む参院選投票率としては1948(昭和23)年の参院県区補選(44・87%)を0・47ポイント下回り、過去最低となった。

 羽田氏は雄一郎氏の死去を受け、今年2月に立候補を正式表明。現政権の新型コロナウイルス対策を批判し、検査態勢などの強化を訴えた。雄一郎氏が掲げた子ども重視の政策を継続し、単身の子育て世帯やLGBTなど性的少数者らを含め「小さな声を大切に、声なき声を国政に届ける」と主張した。

 新型コロナの感染対策で街頭演説を中心にした選挙戦を展開し、共闘する野党の幹部も応援に入った。野党支持層や無党派層に幅広く浸透し、選挙戦を終始優位に進めた。

 小松氏は故・吉田博美氏の後継指名を受けて出馬した19年参院選に続いて敗れた。医師から転身して衆院議員を2期5年務めた経験を前面に打ち出し、「医療と政治をつなぐ役割を担う」と主張。与党の議席奪還を訴えたが、得票を伸ばせなかった。

 NHK受信料を支払わない方法を教える党新人の神谷幸太郎氏(44)は県内で選挙活動をせず、支持は広がらなかった。

初当選を果たし、笑顔で花束を掲げる羽田次郎氏=25日午後8時5分、長野市内のホテル

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