信濃毎日新聞ニュース特集

「一票の重み」模擬投票で実感 原中3年生、開票し結果を分析

 参院県区補欠選挙(欠員1、25日投開票)を題材に民主主義について考える授業を受けてきた諏訪郡原村の原中学校3年1組(27人)が26日、選挙期間中に実施した模擬投票を開票し、結果を分析した。実際の結果と比べたり信濃毎日新聞の26日付朝刊を読んだりして、投票権を行使することの意義について考えた。

 生徒たちは7日付本紙「マニフェストスイッチ」特集紙面を基に立候補者の政策や主張を比較した上で15日に模擬投票をしていた。26日の開票の結果、立憲民主党の羽田次郎さんが15票、自民党の小松裕さんが9票、NHK受信料を支払わない方法を教える党の神谷幸太郎さんが1票を獲得。平塚広司教諭(46)とともに村や県全体の得票率と比較した。

 授業の最後に、民主主義についての考えを学習シートに記入した。清水琉偉(るい)さん(14)は補選を含む参院選としては過去最低となった投票率の低さが気になったとし「20代など若者が選挙に行かないと、一部の年代の人に有利な政策が反映してしまうのではないか」と懸念した。

 後藤碧さん(14)は模擬投票と実際の投票結果を見比べ「原中の模擬投票では皆、重視する政策で投票したのではないか」と分析。牛山りんさん(14)は「投票権を持つ重さを感じ緊張した。大人になったら民主主義の権利を無駄にしてはいけないと思った」と話していた。

■信毎MGの模擬投票も集計

 信濃毎日新聞社は26日、松本市中央2の「信毎メディアガーデン」で18~24日に行った参院県区補選の模擬投票の結果をまとめた。新型コロナウイルス感染対策のため、校内で投票した同市清水小学校6年1組の30票を含め、10歳未満から70代以上が65票を投じ、当選した羽田次郎さんが最多の36票だった。

 補選で次点だった小松裕さんは24票、神谷幸太郎さんは3票だった。3人以外を記入した2票は無効とした。「重視する施策」では「医療政策」が27票で最多。続いて「子育て支援」13票、「環境保全・保護」11票、「震災・災害復興」10票などだった。

 教育や労働政策を重視して投票したという清水小の川勝絢香さん(11)は「(補選に関連した)いろんな資料を通じ、自分の1票が自分たちのまちや国を変えていくのだと分かった」と話していた。

 模擬投票は「本物の選挙」を題材に、選挙の意義などを考える場にしてもらおうと企画し、松本市選挙管理委員会の協力を得て実施した。模擬投票所に立候補者の政策を比較できる7日付本紙「マニフェストスイッチ」特集紙面を掲示。「投票したい、または投票した候補」と「参院補選で重視する施策」51項目から三つ以内を選んで投票してもらった。

模擬投票の開票をする原中の生徒たち=26日、原村

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