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ポスターの「相方」に戦略 次期衆院選へ県内立候補予定者

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 衆院議員の任期満了(10月21日)が迫る中、次期衆院選に向けて県内5小選挙区の立候補予定者が、所属する党の関係者と並んだ「2連ポスター」に切り替えている。公職選挙法で、任期満了の半年前から単独ポスターの掲示が禁止されているためだ。女性議員や人気議員を選ぶなど人選に趣向を凝らし、支持拡大への戦略も透けて見える。

 現新3人が立候補予定の2区では、4月の参院県区補欠選挙後から2連ポスターが張り出された。立憲民主党現職の下条みつ氏は参院県区補選で初当選した同党の羽田次郎氏、自民党現職の務台俊介氏(比例北陸信越)は同じ麻生派の河野太郎行政改革担当相、日本維新の会新人の手塚大輔氏は党副代表の吉村洋文氏(大阪府知事)と並んだ。

 県選管によると、任期満了の半年前から候補者や立候補予定者のポスター掲示が禁止される。かつては選挙が間近になると個人ポスターが大量に掲示され、金のかからない選挙の実現に向け1994年の公選法改正で規制された。

 ただ、政党が政治活動でポスターを掲示するのは自由。演説会などの告知名目で「立候補予定者」「候補者以外の人」「政党に関する表記」を同じ割合にすれば問題ない。このため、候補者以外と並んだ2連や3連のポスターが掲示されるようになる。

 1区で出馬予定の2人は、ともに女性を中心に選んだ。立民現職の篠原孝氏は女性議員2人と並ぶ3連ポスターを10種類作成。顔触れは辻元清美副代表らで、女性議員を増やす活動を重視してきたのが理由という。自民新人の若林健太氏は2連ポスターで、女性は野田聖子幹事長代行ら4人。幅広い年代の女性活躍を意識し、知名度から掲示場所の新規獲得もできるとする。

 5区では、自民現職の宮下一郎氏が丸川珠代五輪相と並ぶ。支援者らに意見を聞き、女性で五輪相を務めていることが決め手となったという。

立民新人の曽我逸郎氏は参院県区選出の杉尾秀哉氏とのツーショット。来夏に改選期を迎える杉尾氏の知名度も生かしたい考えだ。

 4区は、自民現職の後藤茂之氏が西村康稔経済再生担当相とのポスターを作成。共産党新人の長瀬由希子氏は志位和夫委員長とのポスターを作った。3区は自民現職の井出庸生氏が上川陽子法相と並んだ。

 現時点で自民、立民の立候補予定者で、それぞれの「党首」をポスターの相手に選んだ人はいない。自民の立候補予定者の関係者は、菅義偉首相(党総裁)について「支持者に賛否があり、使いづらかった」と明かす。立民県連の関係者は枝野幸男代表について「人気が高いとは言えず、ポスターには適さないと判断した」としている。

松本市内に掲示された(左から)自民党、立憲民主党、日本維新の会のポスター=2日

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