八ケ岳エコーライン立沢大橋削除 県、発注見通し


 四月施行の公共工事入札契約適正化法に基づき、県が十六日公表した本年度の公共工事発注見通しで、広域農道八ケ岳エコーライン・立沢大橋(諏訪郡富士見町)の橋りょう上部工事が削除されていたことが分かった。県農政部は当初夏までに工事の入札を終える予定だったが、田中知事が費用対効果に疑問を呈し、予算の一時執行停止を命じたためで、入札延期の可能性も出ている。

 県は四月二十七日、入札予定価格が五億円を超す十一大型工事の本年度発注見通しを公表。その中で立沢大橋は全長約六百メートルを三工区に分け、入札予定時期が第二・四半期(七―九月)、工期が約四十三カ月といった見通しを示していた。

 しかし、知事は五月一日に立沢大橋予定地を視察した際に、疑問だとして、農政部に対し、事業効果を立証する資料を提出するまでの予算執行停止を命じた。

 同適正化法は、予定価格二百五十万円を超えるすべての公共工事の発注見通し公表を義務付けているため、県はこの日、大型工事を含む二千百五十六の本年度県発注予定工事の概要や入札予定時期を公表した。しかし、立沢大橋は「入札予定時期を確定できなくなった」(農政部)として、急きょ公表リストから削除した、としている。

 茅野市―富士見町間のエコーラインは総事業費百六十七億円(旧建設省が建設した四キロ区間を除く)。同橋を含む五橋りょうを除きほぼ完成しており、同橋も橋脚工事は終えている。中村武文農政部長は「事業効果を知事に理解してもらい、できれば九月県会までに入札を終えたい」としている。

(2001年5月17日 信濃毎日新聞掲載)