松本糸魚川道路ルート案 県が概要を初公表


 県は一日までに、地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」計画で、これまで内部検討してきた県内ルートや総事業費の概要を初めて公表した。地元住民が九九年度に行った公文書公開請求での非公開分も含まれている。田中知事が「計画はゼロに戻す」と言明した後にようやく公開されたが、住民側は「是非を具体的に判断する材料になる」と受け止めている。

 沿線十二市町村で開いている意見交換会で、九四―九九年度の検討資料を希望者に提供した。概要は次の通り。

 【東筑摩郡波田町―大町市】松本糸魚川道路と将来の中部縦貫道を波田町で接続させる方法は、松本糸魚川道路を松本空港方面へ延ばすことができる案が最適とした。波田町―大町市のルートは四案を比較し、「山側(北アルプス側)」と「市街地側」の中間案が「バランスの取れたルート」と指摘。この中間案は、南安曇郡穂高町で別荘地東側をう回、北安曇郡松川村で乳川右岸を北進する。総延長二十七キロ余、総事業費約七百二十億円。

 中間案と同じルートで、切り土(掘割)区間を増やし景観に配慮するもう一案は、冬期の凍結による安全性の懸念などから低く評価した。

 【大町市以北】木崎湖の西側をトンネルで抜ける案が「推奨ルート」。中綱湖との間でJRや国道を越え、青木湖の東側を北上する。松川村―大町市間を含め総延長四十六キロ余、事業費約千九百億円。

 【小谷村周辺】既存の国道148号拡幅を含む四ルートを比較。「観光施設及び現道へのアクセス性も良い」などとして、姫川左岸ルートを最も高く評価した。総延長約十六キロ、うちトンネルは十キロ余。総事業費約千百億円。

(2001年11月2日 信濃毎日新聞掲載)