松本糸魚川道路建設計画 沿線住民の賛否分かれる


 県は十三日、地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」(東筑摩郡波田町―新潟県糸魚川市、約百キロ)計画について、市町村の枠を超えて話し合う初めての広域意見交換会を大町市内で開いた。

 地域で計画への賛否が偏りがちなため、沿線住民が一堂に集まる場を設けた。二百人余が参加、同市以北と北安曇郡松川村・池田町以南の人が均等になるように、十数人ずつのグループに分かれて話し合った。

 計画に反対する南安曇郡堀金村の女性は「北安曇郡小谷村は今も危ない場所。高規格道路が完成する二十年、三十年後では間に合わない。生活道路にお金をかけるべきだ」と主張。計画賛成の北安曇郡白馬村の男性は「自分も穂高町に住んでいれば環境を考え、道路はいらないと考えるかもしれない。でも、スキー観光には不可欠だ」。大町市の男性は「道路のことだけ話し合っても結論は出ない。地域がどうあるべきかを考える中で検討すべきだ」と提案した。

 県は昨年、沿線十三市町村ごとに意見交換会を開き、延べ六百人以上が参加した。大町市以北は「必要」とする意見が、南安曇郡では「不要」との意見が強かった。

 広域意見交換会は、今回だけの予定。県大町建設事務所は「意見や提言を踏まえ、早期に一定の方向を見いだせるよう取り組む」としている。

(2002年3月14日 信濃毎日新聞掲載)