松本糸魚川道路の大町以北 現道改良中心に対応 知事表明



松本糸魚川連絡道路計画について話し合う田中知事と腰原大町市長ら

 田中康夫知事は九日、地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」計画について、住民らの反対の声が目立つ大町市以南に加え同市以北についても、既存道路の改良を中心に対応していく考えを表明し、事実上、自動車専用道の高規格道路建設は必要ないとの姿勢を示した。

 田中知事はこの日、県庁を訪れた大町市の腰原愛正市長と北安曇郡白馬村の福島信行村長、同郡小谷村の郷津久男村長と協議。腰原市長らは、再選を果たした知事が「現在の計画のまま進めることは不可能」と発言したことを踏まえ、スキー観光や企業誘致の面から「国道148号のほかに道路をもう一本(松本糸魚川連絡道路)通してほしい」とあらためて要望した。

 これに対し田中知事は「現状計画では巨額の費用がかかる。住民に配慮した現実的な対応をしたい」「新潟県境から大町市までの国道は、通行しやすい道路になってきている」などとし、住民が騒音被害を訴えている小谷村雨中地区など部分的な改良で対応していく考えを示した。

 知事との会見を終えた腰原市長は「かなり厳しい内容。(松本糸魚川連絡道路の)建設促進期成同盟会に諮って、対応していきたい」と話した。

(2002年10月9日 信濃毎日新聞掲載)