第24回
小学生対象の第24回県こども新聞コンクール(信濃毎日新聞社と信毎販売店会主催)が行われました。身近なニュースや疑問を感じた
テーマを自ら調べた新聞が県内248校から計4836点寄せられました。6地区での審査を通った135点から優秀賞15点と奨励賞
30点が選ばれました。
街の歴史や身の回りの課題、環境、防災などに関心のアンテナを張り、大人や専門家にインタビューするなどして取材を深めています。
見出しやイラストにも工夫を凝らした新聞は、社会へのメッセージや願いを伝えています。
(受賞者名の前にある市町村名は学校のある所です)
審査を終えて
県教委学びの改革支援課指導主事 望月 光祐さん
驚きや疑問に立ち止まる
皆さんの個性あふれる「こども新聞」をワクワクしながら読ませていただきました。日常のふとした瞬間や、友達や家族との会話から生まれるちょっとした 驚きや疑問は、いつの間にか消え去ってしまうことが多いものです。皆さんは、このような驚きや疑問を自分の問題として一歩立ち止まって受け止め、テーマを 設定し、解決に向けて具体的に動き出しました。この「一歩立ち止まって受け止める」ことが、とても価値あることです。
現在、インターネット等でさまざまな情報を得ることができますが、皆さんは情報を見極めて収集し、さらに実際に現場に出向いて目で見たり、手で触れたり、 関係する人に直接話を聞いたりしていました。そして、得た情報を整理・分析して、印象的な見出しや記事、イラスト、図等を効果的に使い、丁寧にまとめました。 「編集後記」には、そのような取材を通した実感が伴っているからこその説得力があり、読み手を納得させる力強さや重みがありました。
「あれ?」「どうして?」「知りたい」という気持ちは本来私たちがもっている欲求です。こういった「驚き」や「疑問」が連続することで、学びが深まり、 さらに新たな驚きや疑問が生まれてきます。皆さんは、この新聞づくりを通して驚きや疑問を解決していく面白さや喜びを味わったことと思います。今後も、 ふとした瞬間から生まれる驚きや疑問を一歩立ち止まって受け止め、皆さんなりの見方や感じ方、考え方を働かせながら追究していってください。