TOP2014年09月松本城南側の武家屋敷並んだ地域 「三の丸」市が整備方針策定へ 大型事業踏まえ景観づくり
まちづくりの方向性を定める「三の丸」地域(手前)=松本市役所大手事務所から撮影
松本市が整備方針を作る地域

 松本市は、松本城天守南側に広がる「三の丸」地域の一部について、地域のまちづくりの方向性を定める「整備方針」を策定する。江戸時代には武家屋敷が並んだ松本城のお膝元には、現在、住宅や事業所などが雑多に並ぶ。周辺で外堀復元などの大型事業が計画されていることを踏まえ、街の将来像づくりに乗り出す。

 三の丸は、城の外堀とさらに外側にあった総堀の間の地域。方針を策定するのは同市大手2と大手3にまたがる約7ヘクタールで、女鳥羽川に架かる千歳橋から松本城へ続く大名町通りの西側にある=地図。北端を都市計画道路「内環状北線」が東西に通る。この周辺では2013年度から、外堀の復元と内環状北線拡幅に向けた用地取得が本格化している。事業の完成目標は、外堀復元が21年度、内環状北線拡幅は19年度で、三の丸も大きな変化が見込まれる。

 市建設部によると、この地域は都市計画法に基づく商業地域に指定されているが、住宅や事業所、駐車場などが混在。「統一感あるまちづくりを明確に打ち出せていなかった」(都市政策課)ため、周辺事業の進展を見据え、整備方針を定めることにした。

 住民の意見を聞き、地域の歴史や環境にふさわしい建物のデザインを模索し、通りごとに望ましい景観イメージを図などで表現することを検討する。市は、開会中の市議会9月定例会に出した本年度一般会計補正予算案に関連費用約280万円を盛っている。

 地元町会の一つ、北土井尻町会の宇留賀昭夫会長(76)=大手3=は「商業地や住宅地が混在しているため、方針づくりは難しいかもしれないが、落ち着いた雰囲気に合った街並みづくりを模索してほしい」と話している。

2014年9月 4日掲載

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