TOP2020年11月お堀しゅんせつ、最適工法は... 水質浄化へ実証実験
しゅんせつの実証実験が行われる松本城の内堀=17日

 水質浄化が課題になっている国宝松本城の堀について、松本市は泥などの堆積物をしゅんせつする実証実験を12月下旬に始める。松本城管理事務所が17日、市議会教育民生委員協議会で説明した。内堀3カ所の泥を3事業者が処理。2023年度から2~3年の計画で実施するしゅんせつの本格実施に向け、最適な工法を見極めるとしている。

 観光客が少なくなる12月~来年2月に順次、業者が入れ替わりながら作業。天守南西の内堀で、各業者が約300平方メートルずつ、しゅんせつ船の吸引口から泥を吸い取ったり、専用の「水中ロボット」が泥を除去したりするなど、それぞれの工法で深さ1メートルほどしゅんせつする。

 市は本年度松本城特別会計当初予算に、実験費3千万円を計上。1業者当たり1千万円を上限として、業務費用を市が負担する。

 松本城管理事務所によると、堀は内堀、外堀、総堀を合わせ約3万1300平方メートル。泥などが堆積し、悪臭が指摘されてきた。これまでも堀の一部で泥をくみ上げたり、藻類を減らす効果がある酸化マグネシウムの粉末をまいたりしてきたが、根本的な解決には至っていない。

 今回の実験でしゅんせつ中の騒音や臭いの影響、費用、仕上がりなどを評価。実験の他、水質や水の流入、流出量などに関する総合調査の結果を踏まえ、最適な工法やしゅんせつする泥の深さなどを盛った計画を作る。

2020年11月18日掲載

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