TOP2021年04月国宝松本城、世界遺産登録を考えるシンポジウム開催
シンポジウムで語り合う(左から)臥雲市長、毛利さん、鈴木さん

 松本市や信濃毎日新聞社など59団体でつくる「国宝松本城を世界遺産に」推進実行委員会が24日、シンポジウムをまつもと市民芸術館で開いた。文化財に詳しいフリージャーナリストの毛利和雄さんらが登壇し、世界遺産登録の意義や課題を語った。
 前半の講演では、毛利さんが世界遺産の評価基準について解説。城そのものだけでなく、歴史や周辺の発展についてアピールする必要があるとし、「松本城単独の登録は難しいと思う。国宝の城を持つ自治体と連携して登録を目指すべきだ」と話した。
 後半は、毛利さんと、漫画家で市観光大使の鈴木ともこさん、臥雲義尚市長が意見を交わした。鈴木さんは、これまで町づくりの取り組みが弱く、城下町の風情を感じにくかった課題を指摘。世界遺産登録を目指すには「町の姿がどうあるべきか、市民も考えるべきだ」と語った。
 文化審議会が3月、世界遺産を目指す候補として国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した暫定リストを見直すとしており、臥雲市長は「松本城がリスト入りするには、ここ1、2年が正念場」と強調。国宝の城のある兵庫県姫路市、滋賀県彦根市、松江市、愛知県犬山市との連携を進めていくとした。
 傍聴した市内の自営業、菖蒲〓(隆の生の上に一)さん(53)は「良い勉強になった。あることが当たり前になっている城を、市民が守っていこうとする機運が高まればいい」と話した。

2021年4月25日掲載

月別アーカイブ