TOP2021年09月松本城の近くに市が指定喫煙所 「居場所」ない愛煙家職員、歓迎?

 松本市は14日、本年度内をめどに、松本城周辺を市条例に基づく原則禁煙の「受動喫煙防止区域」に指定し、区域内に指定喫煙所を設けると明らかにした。観光客らへの健康上の配慮が目的だが、敷地内全面禁煙の市役所で働く市職員が松本城近くのコンビニエンスストアの喫煙所に列をつくる現状を解消する狙いもあるようだ。
 市役所内には喫煙所がないため、愛煙家の市職員には歩いて数分のコンビニに居場所を求める人が多い。ただ、このコンビニは松本城正面の目の前。通勤時間帯や昼休みの多い時には一般客も含めて20人前後の喫煙者が二つの灰皿を求めて集まる。
 皆、通行や買い物客の邪魔にならないよう気を使いつつ、新型コロナ対策で密にならないよう一定の距離を取りながらの一服のため、店舗などの壁際に列ができる。市によると、観光地なのに...などと市民からたびたび苦情が寄せられていたという。

 この日の市議会一般質問で市側は、コンビニでの喫煙風景は「景観上、好ましくない」と指摘。臥雲義尚市長は「(城の)一角に市民や観光客も喫煙できる場所を設置するのが望ましい」と述べた。

 普段、ここで紫煙をくゆらせている市職員の一人は喫煙所設置について「今はどこに行っても悪者。居場所ができるのはありがたい」。別の職員も歓迎しつつ、「人目に触れちゃいけない存在なのかな」と複雑な表情を浮かべた。

2021年9月15日掲載

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