TOP2022年01月松本城内部、巧みに 収蔵庫保管の木組み模型修復
松本城の構造がよく分かる木組み模型

 松本市博物館は、約70年前に作られ、収蔵庫に長くしまわれていた松本城天守の木組み模型を修復した。城の構造を知ることができる資料として、2023年秋の開館を予定する新市立博物館での展示を予定している。
 模型は1950(昭和25)年の松本城天守の解体修理工事に際して制作されたとみられ、作者は不明。実物の約30分の1の大きさで台座を含む高さは1メートル余。柱や梁(はり)など5層6階の構造を把握できる。
 20年ほど前まで展示されていたが破損が目立つようになり、収蔵庫で保管されていた。基幹博物館建設担当の職員、千賀康孝さん(38)が新博物館の展示内容を検討する中で着目。「コンピューターグラフィックスがなかった時代に城の立体図として修理の際に活用されたと考えられる。城の歴史を語る上で貴重な資料」とし、修復、展示することになった。
 修復は、国宝旧開智学校の模型などを制作してきた市内の元大工、野村秀康さん(80)が手掛けた。野村さんは「内部の廊下の幅が一定でないなど城の複雑な構造を緻密に再現していて驚いた。たくさんの人に展示を見てもらいたい」と期待している。

2022年1月21日掲載

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