エムウエーブ・スピード記録会=女子三千 野崎、4分17秒台


 長野五輪代表選手らによるスピードスケート陣の記録会は二十五日、五輪会場のエムウエーブで行い、女子千メートルで三宮恵利子(富士急)が1分19秒49をマーク、楠瀬志保(佐田建設)の持つ1分19秒56の日本記録を非公認ながら上回った。2位には外ノ池亜希(アルピコ)が1分19秒79の好タイムで食い込んだ。

<三宮、白幡も好記録1位>

 男子五百メートルは西岡和哉(専大)が36秒80で1位。堀井学(王子製紙)は感触を確かめる滑りで4位だった。同三千メートルは、白幡圭史(コクド)が3分58秒66の好タイムを出して1位、順調な調整ぶりをアピールした。

 女子三千メートルは野崎千春(三協精機)が4分17秒91で1位となり、上原三枝(JNF・諏訪清陵―日体大出)は3位。同五百メートルで1位の岡崎朋美(富士急)は39秒78の好記録。十八日の記録会に続いて39秒台をマークし、安定した力を発揮した。

 清水宏保(三協精機)は、のどに痛みがあり出場しなかった。二十六日は男女五百メートル、男女千五百メートルなどを行う。

<三宮 存在をアピール>

 〇…スラップスケートで夏のカルガリー合宿から好調だった三宮が、シーズンインを目前に女子千メートルで快記録を出し、存在をアピールした。

 好スタートから200メートルを18秒65。上々の滑り出しを、中盤から終盤への快調な滑りに結びつけた。「1分20秒が切れるとは思っていなかった。びっくりした」。苦手だったスタートとカーブを、スラップスケートで克服し、レース運びに自信と余裕がある。

 八月のカルガリーでの記録会で、日本記録を1秒以上も上回る1分18秒32をマーク。順調なトレーニングが進み、カルガリーの記録がフロックでないことをこの日、あらためて示した。

<外ノ池 「自分」に徹して>

 〇…社会人として初シーズンを迎える外ノ池が好調だ。女子千メートルは、日本記録(非公認)を出した三宮に続く1分19秒79で2位。経験の少ない五百メートルでも3位に入った。「今まではバタバタと力ばかり使っていたが、最近は力を氷にうまく伝えられるようになった」と自己分析。落ち着きも出てきたようだ。

 168センチの恵まれた体を生かすため、ゆったりとスケートを前に滑らせるフォームを意識しているという。この日の千メートルでは五輪代表の楠瀬と同組で、0・06秒上回った。ただ、「順位やタイムを気にすると自分の滑りができなくなる」と言い、「自分の滑りに徹することだけを考えている」。

(1997年10月26日 信濃毎日新聞掲載)