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小さな広告もテープで隠せ NAOC、“清潔な会場”作戦



 競技エリア内の広告はたとえ一センチ角の文字、マークでも認めない―と、長野冬季五輪組織委員会(NAOC)による「クリーンベニュー(清潔な会場)」作戦が、北安曇郡白馬村など各地の五輪会場で進められている。大会用に借り上げたレストハウスや旅館の中にある備品、電気製品などに付いている広告や企業名をガムテープや紙で隠す「マスキング」作業。国際オリンピック委員会(IOC)の方針に沿った措置とはいえ、街が五輪絡みの看板で埋め尽くされた観もある中での徹底した取り締まりには「いまさら空々しい」という声も出ている。

 ◆

 白馬村八方尾根の展望レストハウス。大会中、アルペン選手や役員の控室としてNAOCが借り上げる。三日、数人のNAOC関係者が訪れ、鋭い目付きで辺りを見渡した。やおらビニールテープや白い紙を取り出すと、見えるところにある、ありとあらゆる企業名や商品名を隠して回った。

 室内暖房機、ジュースやソフトクリームの製造機、音響製品…。担当者は見逃さない。黒いスピーカーの前面にある企業ロゴにも用意の黒いテープを張る。飲料水を出す器具に付いた幅一センチ、長さ三センチほどのメーカー名も、しっかりとテープで覆った。

 五輪憲章で定められたクリーンベニューは、五輪スポンサーの権利を保護するアンブッシュ対策とは異なり、スポンサーか否かを問わず、すべての企業が対象となる。従業員は「あんな小さなところにまで徹底するとは…。驚きました」と目を丸くしていた。

 競技会場内の広告活動を取り締まるNAOCマーケティングオペレーションセンターによると、選手らの控え室も競技エリアに準じて規制の厳しい区域。「たとえ一センチ四方でもブランド名は許されない。すべて隠す」と担当者は言い切る。このクリーンベニュー作戦は今、志賀高原会場など各地で進められており、IOCスタッフが立ち会ってチェックしている。

 この規制は大会中、観客席に入る観客にも適用される。のぼり旗や応援旗に企業名や団体名が入っていれば、持ち込みは禁止というわけだ。

 ノルディック複合に出場するある選手の地元では当初、自治体が商工会、観光協会、旅館組合の名を入れたのぼり旗を作った。ところが、NAOCから「宣伝に当たる」と指摘を受け、旗の一部を切り取ることにしたという。

 観客のジャケットや帽子のロゴマークも同じ。宣伝行為と見なされれば、脱いでしまうか、マスキングの対象となる。とはいえ、明確な基準はなく、集団で付けていて目立つか―などが問題になる。同センターは「線引きは難しいが、クリーンであるべきだという考え方で取り締まる」と話している。



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