長野五輪ニュース・信濃毎日新聞
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戸惑いスラップ スピード日本、なお靴の調整


 スピードスケートは用具の変革期の中で長野五輪を迎える。体の大きい外国選手に対抗するため、技術と用具にこだわってきた日本選手は、より良いスケート靴を求め続けて奮戦してきた。開幕まであと二日。用具の調整も最終段階に入った。

 今季の日本選手はスラップスケートの本格的な使用とともに、底を厚紙からカーボンファイバー製にして軽量化した靴に注目した。両足で百五十グラムほど軽くなり、足裏の凹凸に合わせてつくるためフィットする。半面、靴の中の「遊び」が少なく、硬過ぎると感じる選手も多い。

 男子短距離の清水宏保(三協精機)は、十一月のワールドカップ(W杯)開幕戦直前にスラップに履き替え、同時に靴底をカーボン製にした。「鉄げたからサンダルに履き替えた感じ」と、その軽快さを表現した。

 上原三枝(JNF・諏訪清陵高―日体大出)と野明弘幸(県教員ク)は中長距離のW杯開幕前の海外合宿からカーボン靴を取り入れた。しかし、野明はW杯開幕直前、上原はW杯前半戦が終了して帰国後、元の靴に戻した。

 一月上旬の全日本選手権終了後、野明は再び新しいカーボン靴をつくり、W杯に出場。だが、「最初はいいと思ったが、レースで言うことを聞いてくれない」と納得できず、帰国してエムウエーブに入ってから再び元の靴へ。五輪で使う靴がようやく決まった。

 堀井学(王子製紙)も昨年十二月のカルガリー単独合宿でカーボン靴を試したが、元に戻している。「非常に精密で、扱える人は少ないと思う。自分がその域に達していなかった」と振り返り、戻した時の感覚を「平均台から降りて広い所で滑っている感じ」と話した。

 やはりカーボン製を一時試したことがある白幡圭史(コクド)は「スケート靴の悩みは神経が疲れる。軽さよりも力の伝わり具合を重視した」という。

 シーズン中に何度も靴を変えるのはあまり例がないことだ。あるコーチは「僕らにも何がいいのか分からなくなっている」と指摘した。

 五輪でカーボン靴を履くのは清水や今井裕介(山梨学院大・佐久長聖高出)ら少数。試行錯誤しながら靴を決めた日本選手だが、刃の反り具合を変えたり、1ミリに満たない部分で位置をずらすなど微妙な調整を繰り返している選手も多い。

 二日の記録会で転倒した堀井は「これまで以上のものを求めて刃の位置をずらしたのが原因になったが、試してみたかったこと。レースの前日まで微調整は続くと思います」と話した。



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