長野五輪ニュース・信濃毎日新聞
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“小さな巨人”清水力走 連日の興奮エムウエーブ


 日本初のスピードスケート金メダルが、手の届くところまで近づいた―。長野市のエムウエーブで九日行われた五輪男子五百メートルの一回目。日本のエースで世界記録保持者の清水宏保選手(三協精機)が35秒76とトップの記録でゴールを駆け抜け、スタンドは大きくどよめいた。他のメダル候補がプレッシャーに負けたのか、相次いでミスを重ねた中で、期待通りの力走。前日の世界新三連発にも劣ることのない大きな拍手が会場いっぱいに鳴り響いた。

 終盤の十九組。午後六時前に登場した清水はスタート直後にやや前のめりとなった。一瞬、観客は冷やっとさせられたが、清水はいつも通り重心を低くした力強い滑りを見せ、オリンピック記録をマークしてゴールイン。スタンドには「よくやったぞ」「金メダル間違いなしだ」と祝福の嵐が起きた。

 「五輪は思うようにいかないんですね」。世界新ラッシュとなった八日の男子五千メートルと違い、観客は「五輪の怖さ」も味わった。清水に続く二十組。いずれも金メダル候補のボス選手(オランダ)とウォザースプーン選手(カナダ)は、スタート前から表情がこわばり、緊張の色がありあり。ボスはスタートでつまずき、ウォザースプーンは最終コーナーでバランスを崩した。

 最終の二十一組でスタートした、清水の良きライバル堀井学選手(王子製紙)。見たところ問題はなさそうな滑りだったが、記録は意外に伸びず、観客からため息が漏れた。

 レース終了後、真っ暗になっていたエムウエーブの外で、清水に祝福を送る万歳が何度も夜空にこだました。名古屋市の会社員、相沢正彦さん(35)=埴科郡戸倉町出身=と咲緒利さん(35)夫妻は「いろんなドラマを見ることができた。きょうは本当に来て良かった」。

 長野市の大日方政善さん(75)は子供と孫の家族十人で大声援を送り、「清水選手がやってくれた。明日は券がないので残念だが、テレビで金メダルへの声援を送ります」と感激の面持ち。長野市の会社員(40)は「清水と堀井のワンツー(一位と二位)を期待していたが、ちょっと無理だったかな」と話した。



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