ジャンプ・ラージヒル 船木「金」 原田「銅」



(白馬村八方・白馬ジャンプ競技場)
9:30 スタート

 ラージヒル(K点120メートル)はノーマルヒル銀の船木(デサント)が合計272・3点で金メダルを獲得した。1回目に126メートルで4位につけると2回目は132・5メートル。飛型審判員全員が満点の20点をつける完ぺきな飛躍で逆転優勝した。

 2位に入ったノーマルヒル金のソイニネン(フィンランド)に続き、2回目に136メートルのジャンプ台新記録をマークした原田(雪印)が、1回目の6位から銅メダル。1回目2位の岡部(雪印)は6位だった。

 目まぐるしく変わる気象条件に有力選手が苦しみ、斎藤(雪印)は2回目に進めなかった。


▽ラージヒル

(1)船木和喜(デサント)
   272・3点(126メートル、132・5メートル)

(2)ソイニネン(フィンランド)
   260・8点(129・5メートル、126・5メートル)

(3)原田雅彦(雪印)
   258・3点(120メートル、136メートル=最長不倒)

(4)ビドヘルツル(オーストリア)
   258・2点(131メートル、120・5メートル)

(5)ペテルカ(スロベニア)
   251・1点(119メートル、130・5メートル)

(6)岡部孝信(雪印)
   250・1点(130メートル、119・5メートル)

(7)シュワルツェンベルガー(オーストリア)
   244・2点(115・5メートル、131メートル)

(8)ドレージャル(チェコ)
   243・2点(116メートル、130・5メートル)

(47)斎藤浩哉(雪印)
   79・5点(100メートル)

(斎藤浩哉は2回目に進めず、原田雅彦の136メートルはジャンプ台記録)

 【評】船木が世界一の飛行技術を披露した。特にうまかったのが4位の好位置につけた1回目。ビドヘルツル、ソイニネンが130メートル前後を飛んだ時の向かい風はやんでいたが、わずかに残った風をとらえて126メートルまで飛距離を伸ばし、首位のビドヘルツルとの差を9点にとどめた。

 雪がやんで助走速度が上がった2回目は向かい風も味方。ふだん通りに飛べば良かった。飛型審判全員が20点満点をつける美しい飛型で風を受け止め、132・5メートルまで到達した。

 原田は1回目が悔やまれた。踏み切りのタイミングが早過ぎてスキーが右を向いてしまった。腕で方向を修正したものの120メートル。2回目は強い踏み切りで136メートルの驚異的な距離を飛んだが、転ばないのが精いっぱいで、銅メダルにとどまった。

 岡部は向かい風をもらった1回目に130メートル。日本勢を活気づける役割を果たしたが、2回目は追い風になる不運。斎藤は全く風がない悪条件で2回目に進めなかった。

(1998年2月15日 掲載)


船木和喜


原田雅彦