アイスホッケー女子 アメリカが初の「金」 宿敵カナダを破る



(長野市・ビッグハット)
決勝    18:00 アメリカ   3−1 カナダ
3位決定戦 14:00 フィンランド 4−1 中国

 女子の最終日、決勝は米国が3―1で宿敵のカナダを破って優勝、初の五輪チャンピオンになった。

 米国はパワープレーのチャンスに得点を重ね、2―0とリード。第3ピリオド終盤に1点を失ったが、終了直前にダメ押しの3点目を奪った。

 3位決定戦はフィンランドが4―1で中国に勝ち、銅メダルを獲得した。

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 ゆっくりと上がっていく大きな星条旗に向かって、米国の選手たちが肩を組みながら、大きな声で国歌を歌った。世界の二強が真っ向から激突したアイスホッケー女子の決勝戦。五輪の初代王者に輝いた米国が表彰式で勝利の余韻に酔いしれた。

 いつもは表情を変えないスミス監督は勝利の瞬間、あたり構わずコーチたちと抱き合った。そして、記者会見に現れると「カナダとやる時はいつもプレッシャーを感じる。きょうの試合は女子のアイスホッケーにとって最高の試合になった」と早口で話し、再び元のポーカーフェースに戻った。

 相手のカナダは世界選手権で四連覇中。米国はグラナトらスター選手を抱えてはいるものの、個々の比較ではかなわないチームだった。だが、第2ピリオドにユーリオンが先制ゴール。これで相手はパスが微妙に狂い、連係も悪くなり始めたが、米国は最後までペースを失わなかった。

 残り8秒。六人攻撃を仕掛けた相手の無人ゴールにパックがゆっくりと吸い込まれ、ダメ押しの3点目。

 スミス監督は「カナダとはいつもこんな試合になる」と感慨深そうに語った。隣国でありながら、アイスホッケーの勝負では宿命のライバル。王者を倒し、実力を世界に示すためには、五輪は絶好の舞台だった。「USAコール」が鳴りやまない会場のスタンド。氷上の壮絶な戦いは、米国のハッピーエンドで幕を閉じた。(共同)

(1998年2月17日 掲載)