米アイスホッケー選手 選手村の備品壊す


 長野冬季五輪組織委員会(NAOC)は二十日の定例会見で、長野市川中島町今井の選手村で、米国選手団が利用した部屋の備品などが壊されていることを明らかにした。米国オリンピック委員会(USOC)は、アイスホッケー男子選手が暴れ、物品を壊した―と説明。NAOCは同日午後、USOCと合同で現状を調査し、対応を決める。

 NAOCによると、十九日朝、USOCが「選手団の利用している複数の居室で、室内に破損がある」と連絡してきた。いすなどが投げつけられ、壊れているもようだ。NAOCの山口メディア責任者は「USOC側は何らかの被害があれば補償する、との意向を伝えてきているようだ。正確に状況を把握してから対応する」とした。

 米国アイスホッケー男子選手は、いずれも北米プロのNHL選手。優勝候補に挙げられていたが、十八日の準々決勝でチェコに敗れ、大半が十九日に帰国した。山口メディア責任者は「選手は緊張を強いられるので、暮らしやすい環境をつくろうとしてきただけに残念なケース。問題は平和的に解決したい」と話した。

 選手村では十八日夜、米国選手団宿舎の六階廊下にある風防ガラスが壊され、階下にいたカナダ選手に当たりけがをする事故があった。NAOCは関連について「県警が調べており、結果を待っている」としている。

(1998年2月20日 信濃毎日新聞掲載)