リピンスキーとクワン 勝負分けた「技術点の差」


 二人の十代選手によるフィギュアスケートの女王争いは、自由演技を先に滑ったクワンがまずトップに立ち、最後から二番目に滑ったリピンスキーがこれを逆転して十五歳八カ月の最年少金メダリストに輝いた。

 採点に当たった九人のジャッジのうち、リピンスキーに1位の席次を与えたのは六人。米国の審判員を含め三人がクワンをトップにした。

 芸術性のクワンと技術のリピンスキーとの前評判を裏付けるように、クワンは技術点で5・7―5・8にとどまったが、表現力などを評価する演技点はすべて5・9の高得点。リピンスキーは演技点でやや劣ったものの、技術点で六人の審判員から5・9をもらい、結局この差が勝負を分けた。

(1998年2月21日 信濃毎日新聞掲載・共同)