石幡監督がスピード総括 精いっぱい、やった結果


 スピードスケート日本チームの石幡忠雄監督が二十日、長野市エムウエーブで記者会見し、「念願の金メダルを取れ、入賞が延べ九人になった。当初のメダル獲得目標には届かなかったが、精いっぱいやった結果」と大会を総括した。

 前回のリレハンメル五輪後からの強化を振り返り、「昨季まで順調だったがスラップスケートの登場や五輪が始まってからレーシングスーツに突起物を付けるなどの問題が出て、山あり谷ありだった」と話した。

 リレハンメル五輪の反省から、代表選手を早めに内定し、五輪にピークを合わせる態勢を整えてきた。成果については「内定があったから、今の成績があったと考える。内定の出し方については、何年前がいいかなどは検討が必要」とした。

 長距離王国だったオランダが短距離にも進出している状況については「以前はオールラウンド(を重視する)という意識が強かったが、最近は短距離専門の練習をしている。これからも強い選手が出てくる」と指摘。しかし、「日本の短距離の土台は揺るがない」との自信も示した。

 一方で、中長距離は世界との差が表れた。「メダリストが欲しいと思っていたが、そこまでの層がなかった。特に女子は上位が固定化されている。トレーニングを考えたり、選手をもっと発掘しなければいけない」と述べた。

(1998年2月21日 信濃毎日新聞掲載)