ノルディック複合団体 4人全力…晴れやか「5位」


 「悔しい半面、今持っている力は出せたかな、という気持ちはある」(荻原健司選手)。「自分では満足。百点満点です」(荻原次晴選手)。日本チームが一時は追い上げながらも五位に終わった二十日のノルディック複合団体後半の距離。全力を尽くした県勢の四人は、さっぱりした表情で会場の拍手にこたえた。

 距離会場の北安曇郡白馬村のスノーハープは雨。「死ぬ気で行くと約束した」。トップのフィンランドから21秒遅れでスタートした日本は、第一走者の次晴が序盤から飛ばし、チェコに続き最後、スタンド前でオーストリアを抜いて三位に浮上した。

 第二走者の森敏選手。「応援してくれる人がたくさんいたので、頑張るしかないと思った。自分のいい走りをすることしか考えてなかった」。順位を保ち、第三走者の富井彦選手に受け渡した。

 全力で飛ばす富井。一時二位に上がったものの、オーバーペースで体が重くなっていく。遠目にも腕の振りが鈍い。後続に抜かれて六位に落ちた。最後は「意識がもうろうとしていた」。健司にタッチすると、倒れ込み、動くこともできない。

 最終走者の健司。「メダルに届くかもしれない、という気持ちは最後まで捨てなかった」。だが、最後の坂でドイツを抜き、五位に上がったところでゴール。ひざに手を置き、会場の声援に身を任せているようだった。

(1998年2月21日 信濃毎日新聞掲載)